過去5年間でドルコスト平均法を試す
ドルコスト平均法がどれだけ効果があるのかを、実際に計算してみました。2008年1月から2012年12月までの過去5年間分の為替レートのデータから、ドルコスト平均法は有益な投資方法なのかを調べてみます。
外貨MMFを買う条件は、毎月1万円分のドルと豪ドルを購入します。5年間で各通貨に合計で60万円分の投資。購入日は毎月10日、もしも10日が市場が休みで買えない場合は後の日付で近い日に購入するものとします。ドルコスト平均法の効果を見るためなので、手数料、利回りは一切考慮しないで考えてみます。
結果は以下のようになりました。為替のデータは長くなりましたので、過去5年間の為替と取得通貨のデータとして別ページに掲載しています。
通貨 | 外貨の合計 | 円換算(注) | 平均取得単価 |
米ドル | 6,812.69 | 635,147円 | 88.07円 |
豪ドル | 7,418.95 | 715,047円 | 80.87円 |
(注)2月14日現在の為替レートは、米ドル 93.23円。豪ドル 96.38円。
5年間の投資額は600,000円なので、外貨を円に戻して考えると米ドルでは投資金額よりも+35,147円の利益が、豪ドルでは+115,047円の利益が出ています。これに毎月月末の再投資分の複利利回りも考慮すると更に利益は大きくなりますね。
よってドルコスト平均法は5年ほどの長期で見ると、ちゃんと利益がでる有効な投資方法ということですね。
でも利益がでたのって今が円安だからじゃないの?
今、円安になっているから利益がでているだけだろう。といった意見もあるとは思います。それはその通りで、ドルなんてつい最近まで76円とかでしたし、豪ドルは1年ほど前は50円代でした。その時に利益を計算したら大損をしています。
その時に「ドルコスト平均法なんてだめだ!」とやめてしまっていたら、せっかく今までやってきていた投資が無駄になってしまいます。為替は一定の幅で上下しますから、長期で見れば一度落ちた通貨もまた元の水準に戻ってくるのです。
もちろん底値で買って頂点で売れればいいんですが、そのタイミングがいつになるかわからない。だからこそ、定期的に買い続ける、安い時にはいっぱい買う、高い時には少なめにというドルコスト平均法が生きてくると考えています。
実は私。もっとも円高だったときに、もうだめだと円に戻してしまったのです。ドルが50円になってしまうんじゃないかと怖かったんですね。でも、今の状況を見てみればその不安もどこへやらの円安の流れになっています。あのとき円に戻すんじゃなかったと後悔しきりなわけです。
この反省を活かすためにも、完全自動の積立投資をカブドットコム証券で始めています。毎月1日にドルと豪ドルに1万円ずつ自動積立、証券口座にお金がなくてもゆうちょ銀行から自動引き落としになるのはここだけなので大変便利です。
更新日:2013年2月14日|分類:管理人の一言
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