楽天証券インタビュー
このたび、当サイトを運営しているご縁で、楽天証券に直接取材することができました。
外貨MMFを担当する投信債券事業部の佐藤部長にお話を伺ってきました。
外貨MMFについての全体観をお聞かせください
管理人 はじめまして!外貨MMFの基礎知識の管理人です。本日は、よろしくお願いいたします。
さて早速ですが、証券会社として、今後目指すビジネスについて、どのようなサービスを充実させていくかをお聞かせください。
佐藤部長 当社では、「円」以外の外貨ベースで、さまざまな海外商品に投資できるサービスを「グローバル投資」と位置づけ、会社全体で商品やサービスの開発に取り組んでまいりました。
また、投資信託の取扱い本数は、ネット証券トップクラスで、とくに外貨MMFの取り扱い通貨はネット証券最多の6通貨。より多くの選択肢から商品を選んでいただけるラインアップを提供しています。
ランドの外貨MMFを取り扱ったのはどうして?
管理人 南アフリカの通貨ランド建ての外貨MMFを扱っている会社はめずらしいですよね?ランド建てのMMFの取り扱いをはじめたのはどうしてですか?
佐藤部長 ランド建てMMFは、実は、同じランド建ての債券の受け皿として企画したものなんです。
管理人 受け皿?
佐藤部長 はい。当社では2006年から外国債券の取り扱いを開始し、個人投資家に人気の高いランド建ての外国債券等を販売していますが、2006年当時に販売していたランド債が去年あたりから償還(債券が満期を迎えて換金されること)を迎え始めました。
しかし、サブプライム問題の影響でランドに対して円が高くなり、当時ランド債を購入されたお客様がランドを円に交換すると、為替レートの関係で不利になってしまう状況が発生してしまいました。
一方で、南アフリカは2010年のサッカーワールドカップの開催を控える等、今後の経済発展が見込める国のひとつです。ランド債償還後も「ランド」を保有していたいというご要望を、お客様から多くいただきました。
管理人 そこで生まれたのが、ランド建ての外貨MMFだったんですね。
佐藤部長 そうです。このようなお客様のニーズで生まれたランド建て外貨MMFですが、100円から投資できる商品ということもあり、外貨投資をお試しする感覚で購入なさるお客様も増えていらっしゃいました。
管理人 ランドは、5%を超える高い金利水準が魅力の通貨ですからね。ところで、南アフリカは社会情勢や経済の情報が手に入りにくいイメージがあります。そういった情報を入手するにはどうしたらいいでしょう?
佐藤部長 南アフリカの情報については、外国債券部門でレポートを配信しています。どなたでも無料でご覧いただくことできます。
実は最近、楽天証券のなかで組織の改変があり、外貨MMFを含む投資信託を取扱う「投資信託部門」と外債や仕組み債を取扱う「債券部門」がひとつの部署として活動することになりました。
これにより、これまで以上に海外の経済情勢についての情報発信が強化され、外貨MMFをお持ちのお客様にもサービスが届くようにサポートが向上しました。
メリットは、グローバル投資への敷居の低さ
管理人 外貨MMFに関しては、本当に他社さんが追随できないぐらいのメリットがありますね。手数料にしろ、通貨数にしろ、すべてのサービスが他社と比べて圧倒的です。金額もどこよりも安く始められますし。
→詳しくは、楽天証券をおすすめする3つの理由
このような数字で目に見えるメリットのほかにも、楽天証券ならではの強みをお聞かせください。
佐藤部長 外貨MMFに関連したサービスには、自信があります。そのなかでも当社を使っていただくメリットですが、海外の株式や債券といったグローバル投資への敷居の低さがあると思います。
先ほどのランド債とランド建てMMFのように、米国株式と米ドル建てMMFといった組み合わせで、海外の株式や債券と資金決裁面でスムーズな連携が可能です。
たとえば他社では、海外の株式や債券に投資する際、その投資資金を外貨MMFから充当することができないケースが意外とあります。外貨MMFをやって、外国株式を買えるかというと、一度外貨MMFを解約してからでないと買えないんです。なかには、外貨MMFを円で解約して、改めて外貨決済で外貨のキャッシュをつくらないと買えない証券会社もあります。ところが、当社であれば、外貨MMFから外貨決済なしですぐに外国株式を買うことができるのです。
外貨MMFを基点として、余計なコスト(為替手数料)をかけずに、グローバル投資に踏み出せるのが、当社のメリットです。
管理人 外貨MMFという商品で外貨の残高を持ち、海外の株式や債券への投資に簡単にシフトできるのが、楽天証券のメリットなんですね。さらにドルコスト平均法を使って外貨MMFを買い足していけば、一度に売却するよりも為替リスクが減らせますね。
佐藤部長 そうですね。将来はヨーロッパの株式やETFの取り扱いも視野に入れて、よりグローバルな商品ラインアップの提供に力を入れていくつもりです。そうなると、外貨MMFのラインアップにポンドを入れることも検討していきたいですね。
管理人 そうなると、日本に居ながらにして世界中に投資することができるようになりますね。ぜひとも、実現をよろしくお願いします!
本日はどうもありがとうございました。とても楽しいインタビューでした。
管理人のひとりごと それにしても、外貨預金ってどうしてなくならないんでしょう?税金の面でも保証の面でも外貨MMFが有利だというのに。
海外投資への第一歩として、まずは外貨MMF。その後、海外株式や投資信託にスムースに投資していくなら、楽天証券が有利ですね。
必要な時間は10分ほど、海外投資の第一歩。