FXとはどんな投資?
外貨MMFは、安全性の高い優良企業の社債や国債に分散投資する投資信託でしたね。では、FXはどんな投資商品なのでしょうか。
FXはドルやユーロといった外貨そのものを商品として売買する投資です。外貨を扱うという点で、外貨MMFと同じ外貨投資商品のひとつになります。
FXを簡単に言うと「少ない資金で外貨を運用することで、金利差による利息と、為替の上下による利益を得る取引」といえるでしょう。これだけでは分からないと思いますので、以下で詳しく特徴を説明していきます。
少ない資金で外貨を運用
FXでは、手持ちの資金に対して何十倍もの金額を運用できます。
例えば、1ドル=100円だったとしましょう。今のドルのレートとは違うかもしれませんが、説明を簡単にするために100円としました。
普通なら1,000ドル買うには、100,000円が必要になります。
ところがFXでは、手持ちの資金が10,000円だったとしても、資金を10倍することで1,000ドルを買うことができるのです。
手持ちの資金に倍率をかけることを「レバレッジ」といいます。
レバレッジを高くすれば大きな金額を扱えますが、反対にリスクは高くなっていきます。どれくらいのレバレッジにするかは、自分でレバレッジの値を選ぶこともできます。個人の口座ならばレバレッジの最大値は25倍になります。
また、手持ちの資金のことを「保証金」といいます。
金利差による利息が受け取れる
金利の高い通貨を買って、金利の低い通貨を売ると、金利差の利息を受け取ることができます。
下表は主要国の2012年 1月の金利です。
国 | 通貨 | 金利 |
アメリカ合衆国 | 米ドル | 0.25% |
カナダ | カナダ・ドル | 1.00% |
欧州連合(EU) | ユーロ | 1.00% |
英国(イギリス) | ポンド | 0.50% |
オーストラリア | 豪ドル | 4.25% |
ニュージーランド | NZドル | 2.50% |
南アフリカ共和国 | ランド | 5.50% |
日本 | 円 | 0.10% |
ゼロ金利政策が解除されたとはいえ、まだまだ外国と比べて日本の金利は低いのがわかります。つまり、日本円を売り外貨を買うことで、金利差による利息を受け取ることができるということです。
この金利差による利息を「スワップ」といいます。
為替の上下による利益を得る
すでに外貨MMFで投資しているなら、この説明は不要かと思います。
ただし、FXではレバレッジを使い投資をするため、為替の上下による損得の幅がより大きくなります。この点だけ注意してください。
ここまで、FXの特徴について説明しました。
次は、FXを低リスクで運用する具体的な方法について話していきます。
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