安心のドルコスト平均法
外貨MMFでは、円高の時に買い、円安で売れば儲かります。
底で買って、頂点で売れば大もうけというわけです。
実にシンプルですが、実際問題、具体的にいつ買っていつ売ればいいのか?分析をしてある程度当てることはできますが、誰も為替の動きはわかりません。
長期投資を続ける間、為替は上がったり下がったりを繰り返します。円高のタイミングで買えればいいのですが、そのタイミングは神のみぞ知りえます。
今回は長期にわたって投資するという条件での、オススメの投資方法を1つご紹介したいと思います。
いつ買えばいいかわからなかったら、毎月決まった日に決まった額を買えばいいんです。それが、ドルコスト平均法と言われる投資方法です。
ドルコスト平均法とは
ドルコスト平均法とは、毎月同じ金額でドルを買う投資方法です。ドルが安いときはたくさん買えて、高いときには少ししか買えないため、平均の単価が低くなるという投資法です。
例を挙げて説明します。例えば6回に分けて外貨MMFを買った時の、ドルと円の相場が下表のようだったとしましょう。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | |
1ドル | 110円 | 100円 | 113円 | 105円 | 112円 | 119円 |
毎月1万円分のドルを購入すると、下表のようになります。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 | 5回目 | 6回目 | |
1ドル | 110円 | 100円 | 113円 | 105円 | 112円 | 119円 |
購入数 | $ 90.9 | $ 100 | $ 88.5 | $ 95.2 | $ 89.3 | $ 84 |
円高のとき(1ドル100円のとき)はたくさんドルが買えて、円安のとき(1ドル119円のとき)はあまりドルが買えていません。購入価格を平均すると1ドルが109.5円で買えたことになります。
6回の平均相場が1ドル=109.8円なので、平均相場よりも安くドルを購入できたことになります。
計算結果を見て、たいして効果が感じられないかもしれません。
しかし、何も考えずに毎月決まった額を買うだけで、平均相場よりも安く買えたことになるのです。
もちろん、為替が円高に大きく動いて損をするときもあります。
それでもドルコスト平均法で買い続けて行きます。過去の例を見ても、ドル円相場は80円から120円の範囲で動いています。円高になっても、むしろ安く買えて良かったなと考えてしまいましょう。
このドルコスト平均法のメリットは、なによりも心の平穏が得られることだと考えています。一日の為替相場の動きに踊らされて、いちいち肝を冷すこともありません。投資していることも忘れてしまうかもしれませんね。もちろん、定期的に定額を買うことだけは忘れてはいけませんよ。
追記(2013/02/14):過去5年の為替データを使ってドルコスト平均法の効果を検証しました。過去5年間でドルコスト平均法を試す
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