MMFのリスク
MMFを購入すると、お金が再投資に回ります。
再投資も投資である以上、期待しただけのもうけが得られないこない可能性、あるいは預けたお金の一部または全部が返してもらえない可能性があります。これらの可能性をリスクと言います。
MMFのリスクは大きく、(1)金利変動リスク、(2)信用リスク、(3)流動性リスク、に分けることができます。
金利変動リスク
変動金利の商品に投資した場合、金利が変動することにより将来受け取る収益が変わります。これを金利変動リスクと言います。MMFの行う再投資には、変動金利の商品が多く含まれています。そのため、MMFには金利変動リスクがあります。
信用リスク
投資した先が債務不履行を起こした場合、期待した収益を上げることができなくなります。平たく言い換えるとお金を返してもらえない(それによって損をする)可能性があるということです。あらゆる投資には(MMFの行う再投資についても)信用リスクがあります。
流動性リスク
投資において、換金しやすさを流動性と言います。MMFを解約する場合、MMFはお金を返すために、再投資を換金します。この換金が上手くできない場合(まったく換金できない場合、思っていた値段で換金できない場合)があります。
この結果、MMFが解約に応じられない、あるいは元本よりも少ない金額しか返せない、可能性があります。これを流動性リスクと言います。
元本割れの可能性
投資リスク以外にもMMFを解約したときに元本が全額返ってこない要因が2つあります。
一つは、購入後30日以内に解約した場合です。購入後30日は、信託財産留保額、という解約手数料が取られるためです。信託財産留保額はMMFによって異なりますが、1万円につき10円、というケースが多いです。
もう一つは、MMFの費用が収益を上回る場合です。MMFの費用は原則、収益の一部が当てられることになっていますが、収益がまったく上がらなかった場合でも費用は0円にはならないため、元本の一部が返ってきません。
クーリグオフできない
なお、金融商品の一部はクーリングオフ、と言って、一度契約した(契約書に捺印した)後であっても、一定期間は契約を取り消すことができるのですが、MMFについてはこの対象外であり、一度購入してしまうと取り消すことができません。
上でご説明させていただいた解約手数料を支払って解約するか、30日待ってから解約するか、いずれかを選択することになります。
次は⇒ MMFの購入方法
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