MMFの活用方法
MMFの活用方法としては、(1)安全、(2)投資信託、という特徴から、以下のように考えられると思います。
(1)安全であること
MMFは元本保証こそありませんが、他の投資に比べてはるかに安全です。株式投資やFX、株式を対象とした投資信託等、名前だけは聞いたことがあるような投資に比べるとはるかに元本が(わずかな収益とともに)返ってくる可能性が高いです。
お持ちの金融資産(つまりお金)のうち、失ってはならない部分は安全に運用し、その余った資産(お金)を、リスクの高い投資に回すべきであると言われます。MMFはこの安全な運用、の一つの方法です。
(2)投資信託であること
MMFは投資信託の一種です。一般に投資信託と言われているものは、その投資対象が株式であるため、とてもリスクの高い(当った場合のリターンも高い)商品です。
しかし、MMFとこの投資信託との仕組み上の違いは、投資している対象が公社債なのか、株式なのか、という点にしかないため、投資信託の仕組みを知る上では、MMFは、とてもよい商品なのではないかと思います(実際に購入される際には、別に検討すべきことがいくつかあります。あくまで仕組みの話です)。
(3)振込み手数料優遇が受けられる場合も
このほかに、銀行でMMFを購入すると、その銀行の振込み口座からの振込み手数料が数回無料になる、とか、証券口座を開設するには時間がかかるためとりあえず作っておくと、後々別の投資を始めようかと思ったときにすぐに投資できて、使い勝手がよいと言われることもあります。これらはおまけのようなメリットと言えるかもしれません。
このように、MMFの使い勝手の良さはたくさんあります。しかし、定期預金の方が合っている、という人の方がはるかに多いのではないでしょうか。
MMFと比較した定期預金のメリット
まず、定期預金は一ヶ月から設定することができます。また定期預金の金額の範囲内であれば、銀行からお金を借りることができます。これは急な出費が必要になったときにも対応できるということです。
更に、金利が運用利回りよりもよいことが多いです。これは仕組みとして、定期預金がその銀行に対する貸付である、ことと、MMFが国債等への投資を行っていることとの比較で考えていただくと理解されやすいのではないかと思います。つまり、MMFの方がより安全な資産へ投資しているため、利回りが通常は低いのです。
なお、銀行預金は、1000万円までは元本が保証されているため(MMFは元本保証がない)1000万円以下であれば安全性、利回りともに定期預金が勝ります。
銀行の定期預金の金利は銀行毎に異なります。一般に銀行の店舗で定期預金を行うよりもインターネット上で手続きする方が金利が上乗せされる場合が多いです。
更に、実際の店舗がなくネット上でのみ手続きできる銀行もあり、このような銀行の金利は更に高いことが多いです。ぜひ、比較してご検討してみていただけないでしょうか。
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